エンジンが暖まってきた。さあ開けるぞ!ミスファイアー。

 2005年。XS-1は35才になった。まもなく2006年。36才になる。
 しばらく安定していたXS-1であるが、せめて一月に一回くらいは動かしてやらないと、後々調子が悪くなるのは目に見えている。まあ、XS-1に限ったことでなく、どんなオートバイも動かさないと調子悪くなるが。
 もはや年末。ここ横浜でも最高気温が10度に満たない日が続いている。ちょっとした用事でも、つい、車で出かけようとしてしまうが、「愛しのXS-1」の調子を保つため、寒空の中、XS-1を出動させる。さすがに一ヶ月以上エンジンを始動させず、外気温の低さも手伝ってエンジンに火が入らない。十発くらいキックを繰り返し、何とかエンジンが始動した。アイドリングがある程度安定するまで暖機運転し、出発。
 国道に出て、さあ、一丁開けてみようか!と、ガバッとスロットルを開けてみる。いやな感じだった。4,000rpmあたりで、回転上昇がスムーズに行かない。さらにスロットルを開けると「バタバタ」いいながら回転は上昇した。15分くらい走り、目的地に着く。
 5分ほどで用をすませ、再びエンジン始動。またガバッとスロットルを開けてみると、「バタバタ」と回転上昇がスムーズに行かない。今度はアイドリングも不安定になってきた。「こりゃ、電気系統だ」

 以前、同じような症状に出くわした。このときは、コイルとプラグコードを繋ぐ樹脂製のネジが緩んでいたのが原因だった。

 家に戻り、燃料タンクを外しコイルを見てみるが、プラグコードは、しっかりくっついていた。
 では、ポイントかとタイミングライトをあて、タイミングを見てみると、いいところで点火しているようだ。

 はて、

 最近、ガバナースプリングのへたりが気になっていた。アイドリングが安定するところに点火タイミングを合わせると、高回転の伸びが、スムーズで無くなったり、タイミングを早めてみると、エンジン始動が困難になり、点火の進角範囲が狭くなっているのだろうと思っていた。
 しかし、今回のミスファイアーは、エンジンが暖まると、全回転域にわたって症状が出ている。ポイントの接点も疑うべきであるが、左右どちらかがおかしいわけでもない。
 思い当たるのは、コンデンサーであった。

 XS-1を再生して以来、コンデンサーは最初から着いていたものをそのまま使っていた。こいつは、シリンダーヘッドとフレームを繋ぐエンジンマウント左右のプレートの間に取り付けられている。
 その左側の一番上のプレートを外すと、内側からコンデンサーが取り付けられているので、そいつを交換。同時に、ガバナースプリングも入手したので、シリンダーヘッド右側のメッキしてあるキャップを外し、スプリングを交換。どちらの作業も何ら難しいところもなく、部品もさほど高価な物でもなく、ポイントを弄ってみたが、点火状態が改善されず、フルトラ化に踏み切ろうと考えている方は、一度コンデンサーとガバナースプリングの交換を試してみるといいだろう。

 私のXS-1は、これでミスファイアーを起こさなくなった。

 2005年12月28日

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