スロー不安定。原因は燃料供給にあり!!

 キャブレターセッティングなんて、フロートチャンバーが歪むくらいやって来た。ポイント調整も、今時のオートバイ屋には負けないくらい自信を持っている。エンジンの組たてなんて朝飯前だ。バッテリーもギンギンだぜ〜♪。(追悼:忌野清志郎 師匠)

 じゃあ、なんでこんな夜に、発射出来ないなんて〜♪

 点火、正しく点火しているのか。

 圧縮、きちんと圧縮されているか。

 燃料、きちんと供給されているか。ん。

 我が、愛しのXS-1。供給されていない。フュエールコックが目詰まりしているのであった。ってことは、燃料タンクの内側が錆びているのだ。

tank

 以前にも同じことがあって、その時は燃料コックをO/Hして対処したが、もはや、燃料タンクの内側をコーティングして軽く10年以上は経っているのであった。

 そこで、タンク内の再コーティングを決行する。
 前回コーティングしたのは(多分20年近く前)錆び落としとコーティングが一緒に入っている×リーム・タンクライナーを使用した。処理方法に問題があったのかもしれないが、錆び落としの行程にやや不安を感じた。そしてコーティングする。

 時は経ち、2013年。今回はWAKO'SのピカタンZを使用する。

 ピカタンZをタンクに注入し、お湯でタンクを満たして24時間。
 その前に、タンク内部をよく見るべきであった。タンク内では、古いコーティング剤の膜が、浮かび上がり、損傷したコーティング辺が水溶液と一緒に排出された。

 古いコーティングは、もはやタンクを守れずタンク内部はかなり錆びているのであった。錆びはフュエールコックに蓄積し、燃料供給を阻んでいた。
 内部を覗いてみると、コーティングがなくなっている部分は、すばらしく錆が無くなっていた。そこで、古いコーティン部が浮いている部分をめくってみると、錆が無くなっているので、こりゃ良いやと、安心してしまったが、更に、古いコーティングが張り付いている部分をジワジワめくってみると、錆が浮いている。当然だが、処理液が浸透していないのだ。
 あらゆる手を尽くして、給油口からライトを忍び込ませて古いコーティングを剥がす。剥がす、剥がす。かなり根気のいる作業だ。
 おそらく、全体の90%以上は古いコーティングを剥がせたと思われる。
 

 既にWAKO'Sのコーティング剤を用意していたのであるが、錆が残っている上からコーティングしても後々のことを考えると、完全に錆を排除することが望ましく、ピカタンZを急遽購入し、再度ピカタンZで処理する。

 24時間。当然のごとく、タンク内部から錆は排除された。そしてコーティング。
 コーティング剤もWAKO'Sのものを使う。これまたすばらしい。タンク内部をシルバーの皮膜で覆ってくれた。

 あとは外装だ。ガン吹き出来るのであれば、調色した塗料で仕上げればよいのだが、そんな設備も無く、近似色の缶スプレーを探さなければならない。

 そんな懸案を抱えながら、とりあえず下地処理、白塗りを決行した。

 

 2013.11.10

 

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