幼い頃、チンチン電車を降りると、光る路面の街には、心地よい雨の香りが漂っていたことを、今でも覚えている。そこが、横浜だったのか、東京だったのか、名古屋だったのか、なんだか、心地よい臭いだった。草木のものとは違い、その臭いは、雨のものなのか、私は知らないが、雨が降ると、人が優しく感じられるのは、その臭いのせいなのではないだろうか。
 この作品を見て、雨の臭いを感じていただければ、幸いです。


応用編

背景付きの作品は、こちらです。

Top Page