●野球少年シリーズ

 野球少年は、現在(2003年8月)3つになった。

 エポキシで作っていた頃から数えると、何人の野球選手を作ったことだろうか。私と同世代の人なら、ほとんどの男の子は、近所の野球チームに入って、プロ野球選手を目指していたことだろう。私もその一人で、広島東洋カープに入ることが夢だった。だが、小学校高学年になると、実力の無さに自信を失い、同じチームの友達のほとんどが中学生になって、野球部に入る中、私は、剣道部に入った。中学の野球部は、毎日何時間もランニングをさせられるとのうわさに、広島東洋カープに入る夢を諦めた。

 これが、未だに、野球に対する思いが続いている要因である。

 だが、私が、中学、高校と、野球を続けていたら、野球少年という作品は、生まれていなかったであろう。

 作品・野球少年IIおよびIIIでは、一生懸命でありながらも、負けている。これは、私自身の少年時代でもあるが、負けた方が身になるという事と、勝敗よりも、一生懸命やることが大切なのだというメッセージが込められている。