2003年12月15日 鬼の首

 ジョージの手下が、鬼の首を捕った。もはや、メディア規制も崩れ、国際世論のみならず、野党も堂々と批判するようになった。大儀であった「大量破壊兵器」も無く、イラク復興にからむ内部の利権構造も明らかにされてきた。
 次の大統領選に向け、「鬼の首」を捕ることは、彼ができる最高のパフォーマンスであったのだろう。果たして、彼の支持率がどのくらい上がり、どのくらい持続するか。メディアをどのくらい巻き込めるのか。彼自身よりも、アメリカ世論の資質が問われる。

 ジョージは、テレビカメラの前で、鬼の首を捕ったような演説をすることであろう。中継を見たアメリカ国民のどれだけの人が盛り上がるか、見物だ。
 イラクの水道や電気破壊したのは、サダムではなく、9.11同時多発テロも、サダムがやったわけではない。
 すべての怒りをサダムに向けさせ、国連を無視しイラク国家を破壊。復興事業は破壊した国の企業だけにその権利を持たせる。これを侵略と言わずになんと言うのか、大東亜共栄圏よりもひどい話だ。
 ジョージが政権を握っている限り、こうした戦争は、終わらないだろう。また、自民党や公明党が政権を握っている限り、日本はアメリカの人殺しを支持し続けるだろう。


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