私は今年46歳になった。横須賀学院高等学校を退学して30年になる。6ヶ月の短い高校生活だったが、当時、自転車競技部の顧問だった塩田先生は、現在、定年を過ぎても同学院の小学校校長をなさっており、この30年間、問題児を気にかけていてくれる。

 そこには、先生が人と向かい合う事への情熱と、問題児がただ問題を起こすだけの問題児なのではなく、問題に立ち向かう問題児であったため先生と生徒の関係が続いているのではないかと、私は勝手に思っている。

 物事を否定せず、人の悪口も言わず、「それでいいんだ」「だからよかったんだ」そういった言葉をかけてもらった子供たちは、どれだけ励まされた事だろう。私も先生のようでありたいと思うが、まあ、無理だろう。

 立体イラスト小説『射陽』の登場人物「征雄」(まさお)は、塩田先生の「征雄」(ゆきお)を無断で使わせていただいた。

 今回紹介する作品は、横須賀学院小学校の学校説明会で展示するために制作したもので、一仕事終えた人形たちは、校長室で先生に見守られ、問題を起こさずに過ごしている事であろう。

2012.8.18

2012年学校説明会等

塩ちゃん像

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