「ベスパが欲しい」と思ったのは1980年代だっただろうか。
 PX125が、2サイクルハンドチェンジ車というのは知っていたが、分離給油なのか混合燃料なのか。125、150、200の構造の違いは知らなかった。ただ、おしゃれなスクーターくらいの認識しかなかった。
 まだ10代だった私にはとても高価で手が届かなかった。

 2010年代後半。そのVespa PX125,150が生産中止になったことを知る。新車が30万円以下で叩き売りをしていた。買おうか、買うまいか。悩んだが、私には愛するYAMAHA XS-1がいる。当時トライアスロンに夢中になっていて、そのXS-1もあまり乗らない状態でVespaを購入してもそう乗らないだろうと、購入を見送る。

 やがて体を壊し、トライアスロンができなくなった。不安定だったXS-1を徹底的に治す。治す。治す。XS-1が普通に乗れるようになり、手間がかからなくなると、セカンドモーターバイクが欲しくなった。中古のVespa PX150に出会ってしまう。Vespa GPに出たいと思い、ボングーのボスに導かれる。そしてSmall Vespaをパールホワイトに塗って、ET3仕様のマシンを組みたいとの妄想を現実化する。

 私が通ってきた「ベスパ道」の経験が皆さんのVespa Life に役立っていただければと、始めることにした。

一目惚れしたPX150

Vespa GP 62号車

50s改ET3仕様 1XXs

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2023.7.22