「授業中に書いてたらさあ、先生に取られちゃって、後で直して返してくれた」
「そうかあ。怒られなかったか」 「笑ってた」 「良い先生だなあ」 「うん」 父と兄がそんな話しをしている間、真知子は寝そべりながら、ダンボールのゴンと小声で いろんな事を話していたが、やがてゴンに抱かれて眠っていた。
豊は、しばらく娘の姿を眺めながら晩酌をやっていた。ふすまを隔てた四畳半に、徹子は |
目次. 第二章へ .55.56.57.58.59.60.61.62.63.64.65.66.67.68.69.70.71.72.73.74.75. .76.77.78.79.80.81.82.83.84.85.86.87.88.89.90.91.92.93.94.95. |
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